
中学1年生 IB×英語(言語の習得)
2023年10月11日
中学1年のIB, 「言語の習得」の授業を紹介します。
教科担当は迫田先生です。
ユニットタイトルは“What can we see from different view?”
このユニットの重要概念は「文化」です。
その中で, 10月10日の2限目では世界のお祭りから興味のあるものを一つ探し、そのお祭りに見られる言葉(かけ声, 名称, 小道具の名前など…)からお祭りが言語にもたらす文化的な特性を考察する発表を英語で行いました。わかりにくいテーマですが, 例えば日本のお祭りの「わっしょいわっしょい」のかけ声の語源をたどると, 諸説でてきますが「和上同慶」という神道の教えから転じたものであるという説からは, 日本のお祭りに日本古来の教えが深く根ざしていることが分かります。
この探究でのATL(学習の方法)は「創造的思考スキル」における「独自のアイデアを創造する」こと, また, 「情報リテラシースキル」における「データを収集し, 分析する」ことです。答えがない問いに対する自分なりの分析を作り上げるのが目標なので, それが結果的に間違いであってもかまいません。
テーマはかなり難しかったですが, 様々なデータソースから自分なりに調べたことを皆, 自信を持って発表してくれました。


長崎ランタン祭りに「タオイズム」が関係しているという発表をした生徒や, スペインの牛追い祭りを動画で調べ, そこから ‘San fermin’というかけ声の存在を見つけ, カトリックとの関係性を考察する生徒もいました。


英語での原稿作成や発表にも皆少しずつ慣れてきました。発表内容に関する簡単な質疑応答であれば英語で行うようにしています。最初の頃は緊張しっぱなしだった発表の活動ももはやお手の物です。

このユニットの今後の授業では世界中のお祭りに関してさらなる探究を行っていきます。授業を通して異文化に対する理解や世界を広く見る目を身につけてもらえれば, と感じています。