
中学1年生 SELの授業
2024年7月9日
中学1年生・SEL(Social Emotional Learning「社会性と感情の学習」)の授業をご紹介します。今回は「思いやり」がテーマで、心に残っている、優しさを感じた瞬間のことを思い出し、絵に描き、グループで共有しました。
風邪で寝込んだ時に、お母さんが看病してくれたこと。電車でお年寄りに席を譲っていた人を見かけたときのこと。緊張と不安でいっぱいだった入学式の日に、クラスメイトが声をかけてくれたこと。
優しさを感じた瞬間は、人それぞれ違えど、どれも聞いていて心があたたまるものでした。
生徒の振り返りです。
- ・(小学6年生の運動会の時のことを思い出して)先生に助けてもらった時には「くじけず頑張ろう」ということしか頭になかったけど、今思うとすぐに気持ちを切り替えることができたから、その先生にはそうとう助けられていたんだなと思った。人助けをするのは改めて大切だなと思った。
- ・6年生の時にあった、やさしくしていた人のことを思い出した。ぼくもそんな風にできたらいいなと思った。
- ・(優しさを感じた瞬間を思い出し、絵を描く中で)改めて「優しかったな」と思うことができた。他の人の発表を聞いて、優しさは、大きいとか小さいとか関係ないなと感じた。
- ・母に看病してもらった時、すぐに治ったから感謝しているし、すごく助かった。でもよく考えると、毎日誰かに助けてもらっていて、自分も困っている人がいたら助けたいと思った。
- ・人によって思いやりや優しさを感じる時は違うんだなあと感じた。
「思いやり」は人間に本来備わっている能力ですが、思いやりの気持ちを想い起こすという練習を繰り返すことで高めることもできます。また脳科学の研究では、「思いやり」を日々の練習で根付かせていくことで、脳の構造にも変化がもたらされることが実証されているそうです。

