
中学1年生 IB×保健体育
2024年9月14日
中学1年生の保健体育の授業を紹介します。
ユニットタイトルは『優しく投げよう!』(柔道)
(「優しく投げる?そんなことできるんですか?」 多数の疑問の声で授業がスタート!)
重要概念は「関係性」 関連概念は「エネルギー」 グローバルな文脈は「アイデンティティと関係性」です。
中学1年生の柔道の授業は、みんなで和気あいあいと、楽しい雰囲気でやっています。
ユニットの始まりは座学から。柔道の歴史やグローバル化について学びます。
日本で生まれた柔道ですが、「JUDO」は世界でも人気のスポーツ。
競技人口はどの国が多いでしょうか?
黒板にその国の写真が掲示され、みんなで考えていきます。 分かりますか?
競技人口1位


競技人口2位


競技人口3位


競技人口4位



どこの国だろう?考えていくと、地理の授業にもつながっていきますね!
「講道館柔道の創始者・嘉納治五郎は、スポーツの発展や、日本のオリンピック参戦に尽力したことなどから「日本の体育の父」とも呼ばれています。」
この説明があると、すかさずK君が
「日本の体育の母はいるんですか?」と鋭い質問!
「父がいるなら母もいそうだよね!」 「いやー、母はいないんじゃないかな?」
K君の質問のおかげで、授業に新たな広がりができました。
(ちなみに「日本の体育の母」と言われる人は、2人存在していました。)
柔道の基本理念である「自他共栄」「精力善用」についても考えました。
“自分だけでなく、ほかの人と助け合いながら良いものをつくっていく”
“柔道で磨いた力は、相手を負かせるために使うのではなく、世の中に役立つために使う”
嘉納治五郎の想いに触れました。

ここから発展して、
私たちが身につけた学力や持ち合わせた体力は、誰のために、何のために使う?」中学1年生には少し難しい問いでしたが、みんなで色々な意見を出し合いました。

柔道の授業を通して、初めて挑戦する種目にも積極的に取り組みながら、相手を尊重し、敬意を払う気持ちを持って取り組む姿勢を養っていきたいと思います。
IBの10の学習者像の「挑戦する人」や「思いやりのある人」に近づけるように、みんなで協力しながら歴史と伝統のある柔道を学んでいきます!
