
中学3年生 IB×保健体育(バレー)
2025年07月01日
IB3年目に突入した、中3生の保健体育の授業について紹介します。
Unitタイトルは「これがチームだ!」(ネット型:バレーボール)
重要概念は「変化」
関連概念は「空間」
グローバルな文脈は「時間的空間的位置づけ」です。
このUnitの探究テーマは「時間や空間を効果的に活用することで、生み出される変化とは?」






「セッターはどのポジションにいたら一番効果的だろうか?」
「ブロック2枚の後ろの守備隊形はどうすればいいだろうか?」
「守備が得意な生徒の守備範囲を広げるためには、どんなポジショニングがいいだろうか?」
など、さまざまな議論が交わされました。
初めはお見合いしてしまうシーンや、1回のレシーブで返すパターンが多かった試合も、個々の役割を明確にし、戦術を組織化していくことで、チームとしての連携が高まっていきました。
三段攻撃や二枚ブロック、時間差攻撃にチャレンジするチームや、守備隊形を工夫して攻撃につなげるチームなど、自分たちでどんどん工夫して新しい戦術を生み出していきました。





バドミントンネットを使ってチームごとに練習しています。1組・2組、男子・女子混合のチームですが、どのチームもみんなで協力して取り組めています。
このunitでテーマに掲げているのが、「競争ではなく共創」です。
試合の勝ち負けではなく、チームメイトや対戦相手と共に協力できたか、前回の自分達よりも成長することができたか、そんな「共創」を大切にすることを約束としています。



戦術のポイントを動画にまとめるために、グループごとに撮影している様子です。
また、バレーの基礎技術やチーム戦術を探究していくだけでなく、以下のような力を高めることを心掛けました。
- 〇社会性
- 【チームメイトと協働する中で、他者とうまく関わっていくために必要なコミュニケーション能力や表現力を高めていく。】
- 〇情動スキル
- 【仲間の気持ちを考えて発言・行動する。流れが悪い時にも表情や態度に出すのではなく、チームを鼓舞する前向きな声掛けや態度を積極的に発信する。】
- 〇実行力
- 【チームや個人の目標を明確にし、行動・振り返りを繰り返し実践する。】
授業の最後には、「このUnitを通して自分が成長できたこと」と「仲間の良かったところや助けてもらったところ」を付箋に書き出しました。

「僕が変なところにトスを上げても拾ってくれるから、安心してトスを上げられた。全員に感謝。」
「全員が明るく接してくれて、失敗しても気まずい空気を作ることが無かった。」
「作戦会議や振り返りを通して、スポーツをする上での視点・全体をとらえる力が身につけられた。」
「全員が、ボールが落ちるまであきらめずに追いかけていて、楽しく笑顔でプレーできていた。チームで決めたテーマを達成しようと、同じ気持ちで戦えたと思う。」


IBの授業を通して、確実に成長を遂げている生徒達。
これから益々の成長が楽しみです!