中学生 IB×保健体育
2025年12月04日
中学1~3年生の保健体育(保健分野)の授業について紹介します。
中学2・3年生では、生徒の主体的な学びを進めるために「自ら問いを立てること」を大きなテーマにしました。
中学3年生(保健)のユニットタイトルは「健康はここから私から」。
感染症に関して学ぶ分野では、自分自身が「なぜ?」「本当に?」といった好奇心から、答えが一つではない問いを立てて探究し、小グループで発表するという流れで行いました。
生徒が立てた問いの例です。
- 「飛沫の距離とスピードはどれくらい?」
- 「記憶した病原体はどれくらい残るのか?」
- 「免疫力と血液型に関係性はあるのか?」
- 「コロナとインフルエンザ、感染力が強いのはどっち?」
- 「学級閉鎖はいつから?」
- 「感染症予防になる料理は?」
- 「HIVや性感染症に関わるSNS時代のリスクとは?」
- 「なぜエイズのシンボルマークがレッドリボンになったのか?」
- 「皮膚と粘膜の具体的な違いは?」








2年生も同様に、喫煙・飲酒・薬物乱用・スマホ依存に関する分野で、自ら問いを立てて探究していきました。
(問いの例)
- 「禁煙プログラムで本当にタバコはやめられるのか?」
- 「依存症になりやすいお酒の種類は?」
- 「薬物は本当に体に悪いのか?」
- 「飲酒運転って何?」
- 「薬物をしている人に関わらないためには?」
- 「スマホの使用時間と成績には、どんな関係があるのか?」
- 「スマホを使いすぎると、体にどんな変化があるのか?」
個人発表後にグループディスカッションを行い、それぞれのグループで得た学びをワールドカフェ形式でお互いに共有しました。






1年生は「心身の発育・発達」の分野で、教科書の学びをさらに深堀りし、独自の資料集「れいめい版 みんなで学ぶ、保健の話」を作りました。参考文献も正しく書けるようになり、わかりやすい資料集が出来上がりました。




これらのユニットを通して、IBの10の学習者像にある「探究する人」や「知識のある人」に近づくこと、またATLスキルの「メディアリテラシースキル」や「批判的思考スキル」を重点的に高めることを目指して取り組みました。学年が上がるごとに、スキルの高まりと学びの深まりが出てきています!













