勝ち抜く進路指導」
2021年8月24日
小出 昌一郎

◆将来のイメージを強くもたせる
ある生徒が「みなさんはユーグレナを知っていますか?」と問いかけました。知っている生徒はいませんでしたが、話を聞いた後は「ユーグレナすごいね~」という感想があふれていました。他の生徒からいろいろな質問が出ても的確に返答しました。1 年生の総合学習での出来事です。自分の興味があることを深く探求し、発表し、質疑応答をすることによりさらに自己理解を深める取り組みを行った場面です。人に説明できるくらいの深い知識を持ち発表することにより、他の生徒の視野を広げることができました。

2 年次には、自身の興味事項から大学につなげていき、大学についても同じように発表してもらいました。この取り組みにより、大学での研究や将来への道などを知ることができ漠然とした将来像がより具体的なイメージを持つことができ、受験への意識向上につながりました。
◆一人一人に合った進路指導
れいめい高校では、一人一人が目指した志望校に合格させるという方針を持っています。三者面談や生徒との二者面談を通して「なぜこの大学に行きたいのか?」をしっかりと考えてもらい、どの部分が足りないのかをアドバイスし、担任から生徒自身に向けてやる気を出させていく進路指導を実践しています。3 年生担任であった柏木大海先生曰く、面談で気をつけていることは、「受からせるよりも最後まで意欲的に志望校に向かって前向きに進むような声かけを識しました。」と語っています。また、入試形態が多様化する中で生徒全員に同じ指導を行っていては対応しきれない生徒が出てくることもあり、志望校への効果的な学習を取り入れたいと考えました。普段の 7 時間授業に加え、8 時間目を設定し、演習が不足している教科などを生徒自身に考えさせ教科選択制を取りました。小論文試験がある生徒は個別添削指導を何度も行い各大学に対応しています。面接指導においても多様な形態があるので、多くの先生からアドバイスがもらえる体制が整っています。このように、学校全体が受験生一人一人に対して、「知識・技能の習得」、「思考力・判断力・表現力」、「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」を養い高めることにより、合格実績をあげています。
受験生は、志望校へ向け日々緊張感や焦りと戦っています。また、模試などで結果が表れると喜びや達成感を感じています。毎日の表情を見ることや話をすることで、教師も生徒と共に緊張と焦りや喜びを共有し、生徒自身の立場になって進路指導を実践することで志望校合格に導いています。
【この記事を書いたひと】
小出 昌一郎
(文理科進路指導部長/ 数学科)
好きなパスタ:ペペロンチーノ
好きな食べ物:焼肉(マルチョウ)
趣味:ビリヤード、ボウリング
スポーツ全般が好き。隙あらば運動しようとする。
三児の父。子供と一緒にカブトムシと
クワガタムシを育てることに熱中している。
