2021年11月4日
髙松 功二

◆夢発見プロジェクトレポート
対象学年:中学2年
日 程:令和2年9月17日(木)~18日(金) ※一泊二日
場 所:甑島 ※上甑を中心に
れいめい中学校では,「総合的な学習の時間」を「夢発見プロジェクト(以下,夢プロとす)」と称し,新しい大学入試で必要な思考力・判断力・表現力を伸ばそうと試みている(普段の教科から離れ,さまざまな経験を積ませ,生徒一人ひとりに将来の進路を模索させることも「夢プロ」のテーマである)。
なお,主な活動として,1年次には「ドリームマップ」や「まわし読み新聞」,3年次には「政策アイデアコンテスト応募」などに取り組んでいる。
2020年の2学年は,まず1学期に学年部+上門大介先生と共に「なぜ夢プロを学ぶか(これからの社会に必要な資質・能力とは何か?)」や「ブレスト」「RESAS(地域経済分析システム)」で出来ることや簡単な利用法を学んできた。そして,甑島でのフィールドワークを中心とした活動を通して地域の抱える課題を知り,彼ら彼女らなりの解決方法を模索しようと「アドベンチャーキャンプ」に出かけることになったのである。事前に学年部と薩摩川内市観光協会の方と打ち合わせをし,フィールドワークの内容を詰めたり,組み分けをしたりして臨んだ。

【生徒たちの活動報告】
前半は,バスで完成したばかりの甑大橋を通り下甑まで渡り,甑ミュージアムにてアジアでも貴重な角竜類の化石展示を見ることができた。実際に車窓から甑大橋を見学しながら,島の皆さんが「甑はひとつ」をスローガンに手掛けてこられた思いを少しでも感じられたのではないか。
午後からは,今回のキャンプのメイン活動となる,甑島から地方創生を考えるためのフィールドワークに取り組んだ。4つのグループに分かれてフルーツ園で農業体験をしたり,コロナ禍での新しい観光の在り方をワークショップ形式で考えたりして,自分たちなりの提案をするためにアイデアを膨らませた。
夕食後は,グループごとに明日のプレゼンに向けて発表内容を詰めていく作業をおこなった。限られた時間のなかで役割分担をし,テーマに基づいて議論を進めていく難しさを生徒たちは痛感させられたはず。教員は,スライドのデザインやレイアウトなど体裁ばかりに気を取られ,発表のまとめが上手く進行していないグループに随時助言して回った。
最終日の午後,いよいよパワーポイントを使ってのプレゼン。キビナゴを活用した地産地消のアイデア,次世代エネルギー活用の取り組みや今後の活用例,パッションフルーツを活用した新商品や観光ツアーのプランニングなどユニークで画期的なアイデアを発表するグループもあり,なんだかんだで充実した発表となった。
この後2年生たちは学校での「夢発見プロジェクト」の時間に,RESAS(地域経済分析システム)を活用しながらさらに地方創生に向けたアイデアをブラッシュアップしていくことになる。
そして中3へ...

【この記事を書いたひと】
髙松 功二 (中学校科長/社会科)
好きな技:アバンストラッシュ
好きなバンド:くるり
趣味:旅
好きな言葉:「まだだ、まだ終わらんよ」
倫理からサブカルまで見識が広く深い。
世の中でおきる大体のことは知っている?
最近、子どもが可愛いので早めに帰宅するように心掛けている。
