「将棋と藤井聡太」
「将棋と藤井聡太」
2022年8月4日
将棋同好会顧問 上村 龍治

将棋ファンならずとも“藤井聡太(ふじい そうた)”の名前を1度は聞いたことがあると思います。簡単に略歴を紹介します。
愛知県出身。名古屋大学教育学部付属高等学校中退。
14歳2か月の史上最年少でプロ入り(四段昇進)を決める。プロデビュー後公式戦で無傷の29連勝記録。社会現象の一つとなる「藤井フィーバー」を巻き起こす。史上初の10代で九段など多くの記録を更新中である。
では、なぜ20歳の青年がこんなに強いのか、私の独断と偏見を少し紹介したいと思います。
- 〇純粋に将棋が好き
- 幼少のころから大会で負けたら、人目もはばからず大声で泣く姿は有名。
負けん気(負けず嫌い)が人一倍強い。ただ、その後の研究・努力を欠かさない。 - 〇圧倒的な終盤力=詰将棋の力は、現在棋界一といわれる。
- 幼少より、膨大な量の詰将棋を解いている。
- 〇コンピュータソフトの効率的な活用
- 最新形の「定跡」、戦法に対応している。
- 〇豊富な読書量と謙虚な姿勢
- 初タイトル獲得直後のインタビューで「僥倖」という言葉を用いて喜びを語っていた。いい師匠と環境に恵まれた。

優勝した本校文理科1年の橋野さん
ところで、コロナで生活スタイルが大きく変化した昨今、室内で過ごす時間が増えてきています。余暇・自由時間の使い方も多様化しています。
生徒に聞くとコンピュータゲーム、YouTube視聴、ビデオ鑑賞など何かしらの機器を使った楽しみ方で過ごしているようです。
もし機会があったら、日本古来の「将棋」を調べ、本を手に取り、駒や盤に触れる機会ができたらなと願います。
【この記事を書いたひと】
上村 龍治(将棋同好会顧問/地歴公民)
趣味:将棋・読書
ベテランならではの落ち着いた指導で定評がある。
とはいえ、学ぶ姿勢を忘れず、最近はICT教育も
積極的に導入しようとしている。将棋同好会では、
詰め将棋の指導など生徒の棋力向上に尽力している。
